天神学園の奇妙な案件
とはいえ、あまり蒲公英を連れ回すのも可哀相だ。

「俺達、別行動でいいか?」

気を回したティーダが、龍一郎達に言う。

「ん…じゃあぽぽちゃんお願い…」

ティーダに微笑みかけるルナ。

「お?2人で抜け出すのか?やるな、ティーダ」

「そういうんじゃねぇって」

茶化す龍一郎に言い返しながら、ティーダは蒲公英と共に別行動をとった。

既に放課後の天神学園。

ハロウィンパーティーの為に、いつもの下校時間を過ぎても校舎は開放されている。

夕闇迫る校内を、ティーダと蒲公英は歩いて行く。

や、やっぱり蒲公英を連れて歩く時は、鎖で引っ張ってるんですか?(ドキドキ)

「そんな事するかっ、馬鹿理事長!」

< 253 / 470 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop