天神学園の奇妙な案件
光の粒になって、消えていったルカ。

「……」

龍一郎は無言のまま、その場に立つ。

『…随分とぶち上げたな、龍一郎』

禿鷲が声をかけた。

『俺をアテにしているというのならば誤算だぞ。俺は貴様の内に封印されているのだから、シオン一味との戦いの時ほどの戦闘力は発揮できん。力を発揮できても、貴様の肉体の限度以上の事は出来んという事だ』

「…だよなぁ」

小さく呟く龍一郎。

『何だ貴様』

禿鷲が呆れた。

『勝算もないまま大口を叩いたのか』

「…あのまま野放しって訳にはいかねぇだろうが」

机の上に置きっ放しのスマホを、手に取る龍一郎。

「一応、すず先生にも話しとかねぇとな…」

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