天神学園の奇妙な案件
「私は出るの」

一味最後の1人、すずは名乗りを上げた。

「男子生徒が、エッチな目で私を見ているからいい機会なの。私の強さを知らしめて、迂闊に変な目で見られなくしてやるの」

「…はは」

龍一郎は思わず笑う。

参加者が集まらない事で困っている龍一郎を助ける為の付き合い、というのも少なからずはあるのだろう。

しかし、龍一郎一味は只の馴れ合いの集まりではない。

時には拳を交え、刺激を求める。

彼らはそういう間柄なのだ。

ならばこのタイマントーナメントは、丁度いい機会ではないか。

< 296 / 470 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop