天神学園の奇妙な案件
一味の仲間、幼い頃から知っている太陽、クラスメイト、そして大親友の想い人。

誰が解体などしたいものか。

このまま戦えば、傷付ければ、ルナはもう蒲公英と顔を合わせる自信がない。

「ティーダが棄権してくれれば、私の悩みも随分楽になるんだけど。タイマントーナメントが終わった後で、『あの戦いは本当は俺の方が勝ってた』なんて、いっぱい触れ回っても構わないよ。何なら、私の方が本当は弱いって言って回ってもいい。だから、今回の所は…」

言いかけたルナを。

「でぇいっ!」

ティーダはユースティティアを振り上げ、上空に吹き飛ばす!

ヒラヒラと、強風に舞い上げられた木の葉のように宙を舞うルナ。

彼女はそのまま、自由落下で着地した。

フワリと靡くポンチョ。

「覚悟が足りないな、ルナ」

ティーダは切っ先を向けた。

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