天神学園の奇妙な案件
「いや、ちょっ…待てルナ!」

「待たない」

アンダースローのように振った右手から。

「!?」

リングの床を引き裂くような衝撃波!

精霊術は間に合わない。

「くそっ!」

ティーダはユースティティアを振り下ろし、刀身そのものを叩きつけて衝撃波を相殺する。

その頭上に。

「っ!」

優雅に舞う影。

…ルナはニッコリと微笑み。

「がっ!」

踏み付け蹴りでティーダを蹴倒した。

そのまま倒れたティーダに馬乗りになるルナ。

「えいやっ」

軽い掛け声とは裏腹の、爪による剛撃!

ユースティティアで受けるものの、剣を持つ手が痺れる。

受け続ける事は危険だ。

「ドリアード!」

床から伸びた木の根が、ルナの体を絡め取って押し退ける!

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