天神学園の奇妙な案件
力は、見せる為に持っているのではない。

誇示する為にあるのではない。

必要ない時に見せる力は、無用の長物と同様。

「戦いに向いてないルナの為に、俺や龍一郎がいるんだ。戦いに向いていない事は、恥でも何でもない。それに」

ティーダは微笑む。

「バルトメロイが攻めてきた時、ルナは俺達と一緒に戦ってくれたじゃないか。本当に戦うべき時、ルナは戦ってくれる」

「……」

ルナの瞳から、金色が消えていく。

彼女は。

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