天神学園の奇妙な案件
それでも。

「こんなもん普段から食らってんのか…プロレスラーってすげぇな…」

膝に両手をつき、それでも龍一郎は立ち上がってくる。

倒しても、倒しても、その都度立ち上がってくる。

不屈の闘志を持つ男。

「翡翠おじさんに聞いた通りなの…丹下 龍太郎なの!」

7つの星を映し込んだかのような瞳が、キラキラと輝く。

最初は億劫にさえ思えたこの試合。

今は楽しくて仕方ない!

この戦いを仕組んだ神様に感謝したいくらい!

「すず先生が喜んでんなら…」

龍一郎は疲れ切った体に鞭打って前に出る!

「俺もイテェ思いして戦ってる甲斐があるってもんだぜ!」

< 386 / 470 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop