天神学園の奇妙な案件
「違います」

ルカは言う。

「僕だって、龍一郎さんが善戦した事くらい理解しています。敗者に鞭打つような真似をするつもりはありません。僕は…」

ルカはティーダを見た。

「ティーダさんに呼ばれてここに来たんです」

「……」

まだ泣き腫らしたままの顔で、龍一郎がティーダを見る。

「よぅルカ。龍一郎との賭けに勝ったんだって?」

ティーダは言う。

ティーダだけではない。

ルナ、蛮、蒲公英。

3人もティーダに並び立ち、ルカと対峙する。

「じゃあ今度は俺と賭けをしようぜ、ルカ」

ティーダは真っ直ぐにルカを見据える。

「お前が勝っても何もないけど、俺が決勝で勝ったら、歴史改変の一切から手を引け」

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