天神学園の奇妙な案件
ティーダは、蒲公英は、蛮は、ルナは、龍一郎を庇うように立つ。

「俺の賭けに乗れよ、ルカ」

「…お断りします」

ルカはティーダの賭けを突っぱねる。

「もう龍一郎さんとの賭けには勝ったんです。僕が歴史を自由にする権利を得た。心配しなくても、今苦しんでいる龍一郎さんの歴史も、僕が綺麗に帳消しにしてあげますよ」

「じゃあ、賭けには乗らなくていい」

ティーダはルカを睨んだ。

「俺が決勝でお前をぶっ倒して、力尽くで歴史改変を阻止する」

「な…」

余りに理不尽な。

ルカの表情に憤りが浮かぶ。

「全ては終わったんです!賭けが成立しておきながら、今更場を引っ繰り返すような真似をするなんて!」

「関係ない!」

ティーダはユースティティアを抜き、ルカに切っ先を向けた。

「人間が過去の歴史をどうこうしようなんて、驕りにも程がある!勇者として、お前の計画は叩き潰す!」

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