天神学園の奇妙な案件
ルカは歯噛みする。

折角龍一郎との賭けに勝ったのに、何故こうも自分の邪魔をする者が現れるのか。

自分は歴史をより良い形に修正しようとしているだけなのに!

「それは神様の仕事だ。ちょっと時間操作できるだけの子供がやる事じゃない。だから」

ティーダは龍一郎の顔を見る。

「ウチのリーダーが、体を張ってまでお前を止めようとしたんだ」

「……」

龍一郎が見守る前で、ティーダはルカに言い放つ。

「コイツは龍一郎一味全員の総意だ!龍一郎一味は、全力でお前の歴史改変を阻止する!」

「もういいです!」

聞く耳持たぬとばかりに、ルカは踵を返した。

「話し合いは平行線のようですね!いいでしょう、邪魔するなら僕も実力行使で叩き潰します!僕の歴史改変の妨害は許しません!」

大きな音を立てて、ルカはドアを閉めて出て行った。

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