天神学園の奇妙な案件
「…ティーダ…おめぇ…」

「龍一郎」

ティーダが、ルナが、蒲公英が、蛮が。

龍一郎に歩み寄る。

「もうお前やすず先生だけが苦しむ時間は、全て終わったんだ。お前達はここまで、十分に頑張ったから。ここからは俺に任せろ。龍一郎とすず先生がここまで守り切った歴史を、後は俺が全力で守り通す」

「ティーダがもし負けても、私や蛮がルカに立ち向かう…タイマントーナメントが台無しになっても、ルカだけは絶対に止める…」

「わ、私だって協力するよ!私は弱いけど…な、何かするよ!」

「蒲公英は止した方がいいな。龍一郎の心労が増えるだけだ」

「な、何だよ真久部っち!水差すような事言うな!」

「な…僕は事実を言っただけだ」

龍一郎の傍らで、ワイワイと騒ぐ仲間達。

「…龍一郎」

すずが、龍一郎の手を握った。

「あとは、ティーダ達に任せるの…」

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