天神学園の奇妙な案件
見送る龍一郎一味の前で、ルカの全身から光の粒子が立ち昇る。

大魔術・時間操作だ。

「正しい事をやるっていうのは難しいですね…今でも僕は、僕のやり方の何が間違っているのか納得できませんから」

「……」

眉を顰める龍一郎。

「でも…僕も男ですから」

ルカは自嘲気味に笑った。

「ティーダさんに負けたんです。歴史改変は止めにします。既に改変してしまった事件に関しても、責任を持って元に戻しますし、もうこれ以上歴史に関与する事もしません」

…言葉の最後に薄く笑み。

「唯一つを除いてね」

「な、何っ?」

龍一郎が、すずが、ティーダが、その不敵な笑みに愕然とする。

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