天神学園の奇妙な案件
「……」

龍一郎が固まる。

「…おはよう兄ちゃん。どうしたん?」

小皿に味噌汁をよそい、味見をする蒲公英。

ん、とか、自分の味付けに太鼓判を押しつつ、朝食の支度を続行する。

…昔から蒲公英は童顔で、あまり見た目が変わらない。

だから、不安に陥るのだ。

「な、なぁ、蒲公英」

「ん?何?」

「ティ…ティーダは元気か?」

「は?」

振り向いて怪訝な顔をする蒲公英。

「ティーダっちならいつも学校で会ってるじゃん」

「……」

ぶわっ、と。

龍一郎の顔から汗が噴き出した。

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