天神学園の奇妙な案件
「頂きまーす!」

別に焼きそばパンが気に入らなかった訳ではないが、違うものが食べられるのは嬉しい。

無心に蒲公英の弁当を掻き込むティーダ。

「なんか色々入ってていいな、これ!お、これ美味い!何だこれ、中になんか入ってる!こっちも美味いな!」

「ティ、ティーダっち声大きいよ…」

あまりに弁当をベタ誉めされて、恥ずかしさで身を小さくする蒲公英。

あっという間に弁当箱は空になってしまう。

それに引き換え。

「ふぅ…」

蒲公英は溜息をつく。

焼きそばパンはまだ半分も食べ切れていない。

彼女には、量が多過ぎるようだ。

何せ(大)だからね。

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