天神学園の奇妙な案件
蛮を見せしめとし、その後の報復を宣言する。

それが魔道協会の出した答えだった。

蛮で討伐出来ないのならば、別の者を送り込む。

それだけの事。

「貴方をここに連れてきたのは、バルトメロイ・グレゴリオね…?」

「…そうだよ」

ルナの言葉に、蛮は頷いた。

「会長直々に動かれた…天神学園は、本格的に魔道協会を怒らせた」

「別に…私に手を出した事で、お父様はとうの昔に本気で怒ってるわ…そして…」

ルナは保健室の引き戸を見る。

「もう1人…単純明快なお馬鹿さんも、本気で怒っているわ…」

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