屋上で

「もう、いいや。
 どっちとか奥井にあげるよ」

ヨシ子が宇佐美をクミにあげた。

「私もいらない」

拒否。

「私、次の恋に生きる」

「私もー」

そういってデカ男の後を追う二人。

「俺のことはどーでもいいのかよ?」

宇佐美が二人に叫ぶ。

「うん」

息もぴったりな二人の返事。

「ひどい、ひどい」

泣くしかない男 宇佐美。

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