初愛〜最初で最後の愛〜
第2章 〜気付いてしまった確かな想い〜
あれから4年が過ぎあたしは小学5年生になった。 隼人とはずうっと同じクラスだけど、あれから特に話をする事もなくただ時間だけが過ぎた―。


そんなある日、いつもの様に決められた通学路を幼なじみの咲羅と帰っていた時のこと。咲羅が突然今までした事のなかった恋の話をし始めた。

「…ねぇ、澪。澪は好きな人いないの?」

『…!!!??…えっ!?…咲羅?何?急に!何かあったの?』

「…澪。…澪にお願いがあるの…」

『…!?…何!?』

「…あたし…ずっと好きな人がいるの。でも怖くて自分の気持ちをちゃんと伝えられなくて…
だから澪、お願いっっ!!協力してっ!」

『…それはダメだよ…
自分の気持ちは自分でちゃんと伝えなきゃ!咲羅のお願いなら何でも聞いてあげるけど、それだけはダメ!相手の男子にも悪い気がする…ん!?ところで…咲羅の好きな人って誰なの?』

「…隼人クン…」

『……!!……ダメ!!!無理っ!!…あたし隼人クンには嫌われてるみたいだし、全然話した事ないし…』

『…澪はいつも元気で明るくて、皆から好かれてるからきっと大丈夫!…澪しかいないのお願いします!」
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