きみは風のようだった
真実
-10年後-
「久しぶり!爽桜くん!」
「おう!久しぶり~!佳笑、星志、青空」
「久しぶりだな~!」
「よっ!」
クラスの同窓会でみんなで集まっていた。
俺達は25歳になった。
星志は医者、佳笑はパティシエ、青空は警察官になった。
俺も星志と同じで医者だ。
それはそらみたいな人たちを1人でも少なくするため。
「そら…は来てないよね」
「佳笑…」
みんなの顔が曇る。
そら、俺は真実を言ってはだめなのかな?
もうあの手紙を渡してもいいか?