【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「ただいま」
不意に後ろから掛けられた言葉に、慌てて振り向くと、芳也がネクタイを緩めるのが目に入った。
「あれ?気が付かなかった。おかえりなさい」
慌てて麻耶は立ち上がり、部屋に戻ろうとしたが、
「どうした?見ていればいいだろ?」
「でも……芳也さん、私がここにいたらゆっくりできないかな……と」
「そんなことないから。ほら、見逃すぞ」
そっと、麻耶の肩を押すとソファに座らせて、テレビを促して芳也は柔らかい笑顔を見せた。
麻耶は早くなる鼓動が芳也に聞こえないように、必死に冷静を装いテレビに目を向けたが、まったく内容は頭に入ってこなかった。
(どうしよう……私)
いつのまにかシャワーを浴びのだろう、着替えてタオルを肩にかけた芳也が当たり前のように、麻耶の隣に腰を下ろし、麻耶は落ち着かなくなった。
「あの……芳也さん」
「ん?」
気だるくビールを飲みながら、テレビを見たまま答えた芳也に麻耶は言葉に詰まった。
「あの……近くないですか?」
不意に後ろから掛けられた言葉に、慌てて振り向くと、芳也がネクタイを緩めるのが目に入った。
「あれ?気が付かなかった。おかえりなさい」
慌てて麻耶は立ち上がり、部屋に戻ろうとしたが、
「どうした?見ていればいいだろ?」
「でも……芳也さん、私がここにいたらゆっくりできないかな……と」
「そんなことないから。ほら、見逃すぞ」
そっと、麻耶の肩を押すとソファに座らせて、テレビを促して芳也は柔らかい笑顔を見せた。
麻耶は早くなる鼓動が芳也に聞こえないように、必死に冷静を装いテレビに目を向けたが、まったく内容は頭に入ってこなかった。
(どうしよう……私)
いつのまにかシャワーを浴びのだろう、着替えてタオルを肩にかけた芳也が当たり前のように、麻耶の隣に腰を下ろし、麻耶は落ち着かなくなった。
「あの……芳也さん」
「ん?」
気だるくビールを飲みながら、テレビを見たまま答えた芳也に麻耶は言葉に詰まった。
「あの……近くないですか?」