【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「何が?」
少し横に移動した麻耶を見て、芳也はまた距離をつめた。
「このソファ広いですよ……」
「うん」
「私邪魔じゃないんですか?」
「邪魔なら近くにいない」
サラリと言われて、麻耶はどういっていいのかわからず、その場に固まった。
クスクスと笑う芳也の声に、からかわれたことに気づいて、麻耶は芳也を睨み立ち上がった。
「あっ、またふざけましたね!」
「気づいた?お前ずっと同棲していた割に、免疫ないの?」
(社長の免疫がないんですよ!)
そんなこと言える訳もなく、麻耶はじっと芳也を睨んだ。
そんな麻耶の手を芳也はグイット引くと、座った麻耶の膝に芳也の頭が置かれた。
「ちょっと今日は疲れた。少しだけ癒して」
「ふざけて……」
「ふざけてないから。少しだけ」
もう笑っていない芳也の真面目な声に、麻耶は照れをかくすように、「少しだけですよ」そう言ってテレビに目を向けた。
「ありがとう」
そう言うと芳也は目を閉じた。
少し横に移動した麻耶を見て、芳也はまた距離をつめた。
「このソファ広いですよ……」
「うん」
「私邪魔じゃないんですか?」
「邪魔なら近くにいない」
サラリと言われて、麻耶はどういっていいのかわからず、その場に固まった。
クスクスと笑う芳也の声に、からかわれたことに気づいて、麻耶は芳也を睨み立ち上がった。
「あっ、またふざけましたね!」
「気づいた?お前ずっと同棲していた割に、免疫ないの?」
(社長の免疫がないんですよ!)
そんなこと言える訳もなく、麻耶はじっと芳也を睨んだ。
そんな麻耶の手を芳也はグイット引くと、座った麻耶の膝に芳也の頭が置かれた。
「ちょっと今日は疲れた。少しだけ癒して」
「ふざけて……」
「ふざけてないから。少しだけ」
もう笑っていない芳也の真面目な声に、麻耶は照れをかくすように、「少しだけですよ」そう言ってテレビに目を向けた。
「ありがとう」
そう言うと芳也は目を閉じた。