【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「そうですね。安心します」
「なあ、お願い。今日は一緒に眠って?」
「ええ!!」
そう言うと、芳也は麻耶の返事を聞かず起き上がると、麻耶を抱き上げた。
お姫様抱っこのようになり、麻耶は慌ててジタバタした。
「重いですって!下ろしてください」
「いやだ。逃げるだろ?絶対なにもしない。ただ温もりが欲しい。抱き枕は温かくない」
訳がわかるような、わからないような事を芳也は言うと、そのまま自分の寝室に連れて行くと麻耶をベッドに下ろした。
麻耶は小さくため息をつくと、
「わかりました。でも、後ろからにしてくださいね」
(恥ずかしすぎる。こんな顔を見せられない)
熱くなる顔を隠すように、麻耶は大きなベッドに潜り込むと壁の方を向いた。
クスッと笑う声と「ありがとう」と聞こえたと同時に、後ろから抱きすくめられた。
ドキドキと心臓が煩い。
本当は麻耶もギュッと抱きつきたかった。
(弱るこの人を、抱きしめて甘やかして、私がいるって言いたい……)
そんな事を思う自分の気持ちを、もうどうすることもできなかった。
「なあ、お願い。今日は一緒に眠って?」
「ええ!!」
そう言うと、芳也は麻耶の返事を聞かず起き上がると、麻耶を抱き上げた。
お姫様抱っこのようになり、麻耶は慌ててジタバタした。
「重いですって!下ろしてください」
「いやだ。逃げるだろ?絶対なにもしない。ただ温もりが欲しい。抱き枕は温かくない」
訳がわかるような、わからないような事を芳也は言うと、そのまま自分の寝室に連れて行くと麻耶をベッドに下ろした。
麻耶は小さくため息をつくと、
「わかりました。でも、後ろからにしてくださいね」
(恥ずかしすぎる。こんな顔を見せられない)
熱くなる顔を隠すように、麻耶は大きなベッドに潜り込むと壁の方を向いた。
クスッと笑う声と「ありがとう」と聞こえたと同時に、後ろから抱きすくめられた。
ドキドキと心臓が煩い。
本当は麻耶もギュッと抱きつきたかった。
(弱るこの人を、抱きしめて甘やかして、私がいるって言いたい……)
そんな事を思う自分の気持ちを、もうどうすることもできなかった。