【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
(なんで?アイリさんとは関わりたくないって言ってたのに……。どうして芳也さんが相手になってるの?)
きっとKNETAが病気か事故でこれなくなり、一番話題性のある芳也に白羽の矢が立ったことは想像がついた。
しかし、目の前で本番さながらに微笑む二人を冷静に見れるほど、麻耶の心に余裕が無かった。
なんとか、仕事だからと俯いて目に入れないようにして、模擬挙式と芳也の挨拶をこなすと、麻耶は大きく息を吐いた。
その後、ドレスサロンの見学など仕事をこなしていると、さっきの事は忘れて集中して仕事に望むことができて安堵した。
大盛況のうちイベントは終わり、スタッフもようやく一息ついて最後の社長の挨拶になり、麻耶も芳也に目線を移した。
「まだ、これからが本番です。OPENに向けて社員一丸でがんばりましょう。今日はお疲れ様でした」
その言葉を合図に解散となり、麻耶も疲労から大きく息をついた。
「お疲れ!麻耶」
「おつかれ。友梨佳」
お互い顔を見合わせて、肩をすくめると、
「今日は飲みに行く体力残ってないわ」
「お互い今日はゆっくり休もう」
友梨佳のその声に麻耶も同意すると、二人は歩き出した。
きっとKNETAが病気か事故でこれなくなり、一番話題性のある芳也に白羽の矢が立ったことは想像がついた。
しかし、目の前で本番さながらに微笑む二人を冷静に見れるほど、麻耶の心に余裕が無かった。
なんとか、仕事だからと俯いて目に入れないようにして、模擬挙式と芳也の挨拶をこなすと、麻耶は大きく息を吐いた。
その後、ドレスサロンの見学など仕事をこなしていると、さっきの事は忘れて集中して仕事に望むことができて安堵した。
大盛況のうちイベントは終わり、スタッフもようやく一息ついて最後の社長の挨拶になり、麻耶も芳也に目線を移した。
「まだ、これからが本番です。OPENに向けて社員一丸でがんばりましょう。今日はお疲れ様でした」
その言葉を合図に解散となり、麻耶も疲労から大きく息をついた。
「お疲れ!麻耶」
「おつかれ。友梨佳」
お互い顔を見合わせて、肩をすくめると、
「今日は飲みに行く体力残ってないわ」
「お互い今日はゆっくり休もう」
友梨佳のその声に麻耶も同意すると、二人は歩き出した。