【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
帰り際目に入った芳也は、アイリとアイリのマネージャーや、会社役員と話をしていて、とても話しかけれるような雰囲気に無かった。
どうして、今日代わりに新郎をやったのか、アイリとなにかあったのか、いろいろと麻耶は気になったが、どうすることもできそうになく、目を逸らすと友梨佳と更衣室に向かった。
(遠いな……やっぱり)
疲労もあって、麻耶はまっすぐとマンションへ帰ると、お昼も満足に取れていなかった為、簡単にパスタを作りダイニングテーブルに着いた。
(お似合いだったな……あの二人。今頃……)
そこまで考えて慌てて思考を戻すと、フォークを手にしたところで、ドアの開く音がして麻耶はあわてて玄関へと向かった。
「芳也さん!どうして?」
「いいから」
そう言うと、芳也は急いで家の中に入った。
「アイリを巻いてきた」
「え?」
「今日は家に帰るって言ったら、アイリもついてくるって言って……。タクシーで着いてきている気がして急いで帰ってきた」
ネクタイを緩めながら、大きく息を吐いた芳也の言葉に麻耶は内心安堵していた。
「どうして新郎役を?」
「たぶん、アイリの仕業だろ。何かの手を使ってこさせてない様にして俺と一緒に写真に写って周りから固める気だったんだろうな。俺が出ないなら今日のショーに出ないって言われて仕方なくな」
その言葉に麻耶は絶句した。
「そんな……」
「まあ、俺のツメが甘かったって事だ。ここまでやるとは思わなかったし」
芳也はドサッとソファに座ると、大きく息を吐いた。
「そうなんですか……」
麻耶も気が抜けたように、ソファにそっと座った。
どうして、今日代わりに新郎をやったのか、アイリとなにかあったのか、いろいろと麻耶は気になったが、どうすることもできそうになく、目を逸らすと友梨佳と更衣室に向かった。
(遠いな……やっぱり)
疲労もあって、麻耶はまっすぐとマンションへ帰ると、お昼も満足に取れていなかった為、簡単にパスタを作りダイニングテーブルに着いた。
(お似合いだったな……あの二人。今頃……)
そこまで考えて慌てて思考を戻すと、フォークを手にしたところで、ドアの開く音がして麻耶はあわてて玄関へと向かった。
「芳也さん!どうして?」
「いいから」
そう言うと、芳也は急いで家の中に入った。
「アイリを巻いてきた」
「え?」
「今日は家に帰るって言ったら、アイリもついてくるって言って……。タクシーで着いてきている気がして急いで帰ってきた」
ネクタイを緩めながら、大きく息を吐いた芳也の言葉に麻耶は内心安堵していた。
「どうして新郎役を?」
「たぶん、アイリの仕業だろ。何かの手を使ってこさせてない様にして俺と一緒に写真に写って周りから固める気だったんだろうな。俺が出ないなら今日のショーに出ないって言われて仕方なくな」
その言葉に麻耶は絶句した。
「そんな……」
「まあ、俺のツメが甘かったって事だ。ここまでやるとは思わなかったし」
芳也はドサッとソファに座ると、大きく息を吐いた。
「そうなんですか……」
麻耶も気が抜けたように、ソファにそっと座った。