【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
自分の欲望の為に、麻耶を傷つけた。
そして今もなお、麻耶を傷つけている。
「いい加減に、アイツを開放しないとな」
表情のない顔で言った芳也に、始はため息をついた。
「なあ、好きなんだろ?好きじゃなかったら今頃そんな顔はしてないし、水崎だってあんな顔してないだろ?」
「好きだよ」
「じゃあなんで?」
「俺は、俺だけは幸せになってはいけないんだよ」
その言葉に始は10年ぶりの名前を出した。
「そんなの健斗さんが望んでいるとは思えない!」
吐き出すように言った始の言葉に、
「兄貴は俺を許さないよ。兄貴の大切な物を俺は奪ってめちゃくちゃにした。誰かに愛される資格なんてないよ」
「だからって……俺は、俺はお前にも水崎さんにも幸せになってもらいたい。あんなに幸せそうなお前たちだったじゃないか……」
辛そうにいった始の気持ちが嬉しくて、「ありがとな」そう言うと芳也は始の肩に触れた。
そして今もなお、麻耶を傷つけている。
「いい加減に、アイツを開放しないとな」
表情のない顔で言った芳也に、始はため息をついた。
「なあ、好きなんだろ?好きじゃなかったら今頃そんな顔はしてないし、水崎だってあんな顔してないだろ?」
「好きだよ」
「じゃあなんで?」
「俺は、俺だけは幸せになってはいけないんだよ」
その言葉に始は10年ぶりの名前を出した。
「そんなの健斗さんが望んでいるとは思えない!」
吐き出すように言った始の言葉に、
「兄貴は俺を許さないよ。兄貴の大切な物を俺は奪ってめちゃくちゃにした。誰かに愛される資格なんてないよ」
「だからって……俺は、俺はお前にも水崎さんにも幸せになってもらいたい。あんなに幸せそうなお前たちだったじゃないか……」
辛そうにいった始の気持ちが嬉しくて、「ありがとな」そう言うと芳也は始の肩に触れた。