【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「やっぱりダメですか?私が側にいることは」
静かに聞いた麻耶に、
「ああ」
表情を変えることなく言った芳也は、何かを決心したような顔に麻耶は見えた。
麻耶は大きく息をつくと芳也を見据えた。
「最後にお願いがあるんです。少しでも、ちょっとでも私のこと好きでいてくれましたか?少しでも好きな気持ちがあったなら……」
麻耶はギュッと唇を噛んだ。
「うん」
「……キス。して欲しいです」
そう言って麻耶は自分の唇をそっと撫でた。
体を重ねても、一度もしてくれなかった唇へのキス。
(愛情のキス……)
その言葉に芳也の眉が一瞬動いた気がした。
でも気のせいかもしれない。
麻耶は尚も表情を変えない芳也にフッと笑みを漏らした。
「お願い。最後にします。これであなたを好きな事……」
(お願い。最後だから。もう困らせないから。あなたの邪魔をしないから……)
涙が落ちそうになるのを耐えて麻耶は芳也を見た。
静かに聞いた麻耶に、
「ああ」
表情を変えることなく言った芳也は、何かを決心したような顔に麻耶は見えた。
麻耶は大きく息をつくと芳也を見据えた。
「最後にお願いがあるんです。少しでも、ちょっとでも私のこと好きでいてくれましたか?少しでも好きな気持ちがあったなら……」
麻耶はギュッと唇を噛んだ。
「うん」
「……キス。して欲しいです」
そう言って麻耶は自分の唇をそっと撫でた。
体を重ねても、一度もしてくれなかった唇へのキス。
(愛情のキス……)
その言葉に芳也の眉が一瞬動いた気がした。
でも気のせいかもしれない。
麻耶は尚も表情を変えない芳也にフッと笑みを漏らした。
「お願い。最後にします。これであなたを好きな事……」
(お願い。最後だから。もう困らせないから。あなたの邪魔をしないから……)
涙が落ちそうになるのを耐えて麻耶は芳也を見た。