【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「確かにあの時はみんなが傷ついた。あいつが小百合に近づいて、俺をズタズタにして、そして小百合も。でも小百合は小百合の意思で芳也を選んだ。そしてあれ以来アイツはずっと苦しんできた。もう十分だろ?俺も小百合も幸せなんだから」
「でも、芳也が、自分を許せずにいます。そしてお父上に言われるまま結婚しようとしています」
「なんだって?結婚!?」
「はい、早坂アイリさんと……」
「あんなのでっち上げだと思っていたが……親父……まだそんな事を……」
健斗はため息をつくと、始を見た。
「そんな政略結婚をしなくても、今のミヤタは揺るがない。芳也はあの親父の被害者だ。幸せにならないといけない」
「ありがとうございます」
頭を下げた始に、
「始君。お願いがあるんだ」
考える様子をしていた健斗だったが、ゆっくりと始を見据えた。
「でも、芳也が、自分を許せずにいます。そしてお父上に言われるまま結婚しようとしています」
「なんだって?結婚!?」
「はい、早坂アイリさんと……」
「あんなのでっち上げだと思っていたが……親父……まだそんな事を……」
健斗はため息をつくと、始を見た。
「そんな政略結婚をしなくても、今のミヤタは揺るがない。芳也はあの親父の被害者だ。幸せにならないといけない」
「ありがとうございます」
頭を下げた始に、
「始君。お願いがあるんだ」
考える様子をしていた健斗だったが、ゆっくりと始を見据えた。