【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「おい、いい大人の男が泣くな」
健斗に抱きしめられて、芳也は嗚咽を漏らした。
「兄貴……ごめん」
「ごめんじゃないだろ?」
「ありがとう……」
「お前も幸せになれ。今までこんなにお前が悩んでいることに気づかなくて悪かった。始君にきくまで知らなかったんだ。お前が一人でやれるって証明するために家族から離れているだけだと思っていたから」
「始が?」
「ああ、許してやってくれって頭を下げに会社まで来たよ。いい友人を持ったな」
その言葉に芳也も頷いた。
(始……ありがとう)
「あと、アイリの事は俺から親父に話そうか?」
その言葉に芳也は首を振った。
「きちんとすべてに自分で蹴りをつけて行かないと」
真剣なその瞳に、健斗も頷いた。
「そうか……何かあれば俺に言え。一緒に親父を説得するから。お前は今もう立派にやっている。親父にどうのこうの言われることはない。今年はホテル業にも手を広げてるだろ?」
「知っていてくれたんだ」
「当たり前だよ。お前の仕事ぶりはいつもチェックしてたよ。まあ、困ったことがでそうなら助けないとって余計な事を思っていけど、この6年そんな心配は一切なかったな。もう俺より立派な経営者だよ」
健斗はそう言うと、クスリと笑った。
「兄貴、ありがとう」
健斗は優しく微笑むと、芳也を見た。
健斗に抱きしめられて、芳也は嗚咽を漏らした。
「兄貴……ごめん」
「ごめんじゃないだろ?」
「ありがとう……」
「お前も幸せになれ。今までこんなにお前が悩んでいることに気づかなくて悪かった。始君にきくまで知らなかったんだ。お前が一人でやれるって証明するために家族から離れているだけだと思っていたから」
「始が?」
「ああ、許してやってくれって頭を下げに会社まで来たよ。いい友人を持ったな」
その言葉に芳也も頷いた。
(始……ありがとう)
「あと、アイリの事は俺から親父に話そうか?」
その言葉に芳也は首を振った。
「きちんとすべてに自分で蹴りをつけて行かないと」
真剣なその瞳に、健斗も頷いた。
「そうか……何かあれば俺に言え。一緒に親父を説得するから。お前は今もう立派にやっている。親父にどうのこうの言われることはない。今年はホテル業にも手を広げてるだろ?」
「知っていてくれたんだ」
「当たり前だよ。お前の仕事ぶりはいつもチェックしてたよ。まあ、困ったことがでそうなら助けないとって余計な事を思っていけど、この6年そんな心配は一切なかったな。もう俺より立派な経営者だよ」
健斗はそう言うと、クスリと笑った。
「兄貴、ありがとう」
健斗は優しく微笑むと、芳也を見た。