【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「なあ、芳也の家の事は知ってる?」
「芳也さんからはっきりとは聞いていませんが、ミヤタグループの息子さんですよね。そしてお家が厳しくて、出来の良いお兄さんがいて……。過去にそのお兄さんと何かがあった……私が知っていることはそれぐらいです」
麻耶は言い終えると始を見た。
「そのとおり。そのお兄さん、健斗さんと芳也はいろいろあったんだ」
「私が芳也さんと関係を持ってしまったのも、そのお兄さんが式場にいらしていたからなんですよね。そこで会ってしまったみたいで。帰ってきた芳也さんは荒れていて……まあ、それで。言い訳にもならないですけど」
「その流れでね……」
納得したように、始は言うと言葉を続けた。
「俺が……本来水崎さんにこの話をする事が正しい事かわからない。芳也と離れて、すぐに水崎さんが次の相手でも見つけて幸せになっていたのなら、俺も話すつもりはなかったけど……。そんな風には見えないから。どうして芳也があれ程人を愛さないか……知りたい?」
ジッと見つめられた始の瞳を麻耶も見つめ返した。
「聞きたいです」
ゆっくりと言葉を発した麻耶に、始も頷いた。
「芳也さんからはっきりとは聞いていませんが、ミヤタグループの息子さんですよね。そしてお家が厳しくて、出来の良いお兄さんがいて……。過去にそのお兄さんと何かがあった……私が知っていることはそれぐらいです」
麻耶は言い終えると始を見た。
「そのとおり。そのお兄さん、健斗さんと芳也はいろいろあったんだ」
「私が芳也さんと関係を持ってしまったのも、そのお兄さんが式場にいらしていたからなんですよね。そこで会ってしまったみたいで。帰ってきた芳也さんは荒れていて……まあ、それで。言い訳にもならないですけど」
「その流れでね……」
納得したように、始は言うと言葉を続けた。
「俺が……本来水崎さんにこの話をする事が正しい事かわからない。芳也と離れて、すぐに水崎さんが次の相手でも見つけて幸せになっていたのなら、俺も話すつもりはなかったけど……。そんな風には見えないから。どうして芳也があれ程人を愛さないか……知りたい?」
ジッと見つめられた始の瞳を麻耶も見つめ返した。
「聞きたいです」
ゆっくりと言葉を発した麻耶に、始も頷いた。