【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「麻耶!まーや!」
急に声が聞こえて、ハッとして前を向くと芳也のドイツ車が止まっていて芳也が車から降りてくるところだった。
(うわ……目立ってる。私が相手って大丈夫?)
白の高級車から降りてきてた、芸能人のような芳也を見たあと、相手である麻耶に視線が移るのを感じて、急いで車に向かった。
「ごめんなさい!」
「ぼんやりしてどうした?」
目の前で優しく笑いながら聞く芳也の笑顔に、キュンと胸が締め付けられた。
「なんでもないです」
頬が熱くなるのを隠すように、麻耶は慌てて首を振ると芳也に開けられた助手席に乗り込んだ。
クスリと笑って芳也は自分も運転席に乗り込むと、麻耶を見た。
「何考えてた?」
更に追及されて麻耶はあたふたしながら、芳也にチラリと目線を向けると、
「なんか、急にこんな彼氏みたいに迎えに来てもらったりして緊張しちゃって……。車の助手席にのるのも今日の朝が初めてだったし……」
「みたいってなんだよ?彼氏だろ?それに酔っ払ってる時に乗せたぞ。でもだから朝あまり話さなかった?」
「はい。今までも男の人の車に乗るってあまり無かったから……」
基樹は東京に出てきたこともあり、車を持っていなかった。
「休みも会わないし、仕事も忙しいんだからこれぐらいしないと一緒に出掛けたりできないだろ?」
ポンと頭に手を置かれて、微笑んだ芳也になぜかホッとして麻耶も頷いた。
「じゃあ、まず荷物取りに行こうか。元カレ……いないと思うけど一応明るいうちに行こう。そして引っ越したばかりだろうけど、俺の家に引っ越してくれる?手配はこっちで全部するから」
「え?」
「ダメ?どのみち元カレが知ってる場所にお前を住まわせておけないと思ってたから。引っ越しの日はまた麻耶と決めようと思っていたけど」
「ダメじゃないです。不動産屋さんに行かないとって思ってたから……。なんか全部任せちゃってるなって……」
「いや、俺のせいで引っ越しとか負担を掛けたんだし、気にするなよ」
芳也の優しさに甘えっぱなしの様な気がしたが、芳也と離れることは考えられず麻耶は感謝して芳也に任せることにした。
「ありがとうございます」
急に声が聞こえて、ハッとして前を向くと芳也のドイツ車が止まっていて芳也が車から降りてくるところだった。
(うわ……目立ってる。私が相手って大丈夫?)
白の高級車から降りてきてた、芸能人のような芳也を見たあと、相手である麻耶に視線が移るのを感じて、急いで車に向かった。
「ごめんなさい!」
「ぼんやりしてどうした?」
目の前で優しく笑いながら聞く芳也の笑顔に、キュンと胸が締め付けられた。
「なんでもないです」
頬が熱くなるのを隠すように、麻耶は慌てて首を振ると芳也に開けられた助手席に乗り込んだ。
クスリと笑って芳也は自分も運転席に乗り込むと、麻耶を見た。
「何考えてた?」
更に追及されて麻耶はあたふたしながら、芳也にチラリと目線を向けると、
「なんか、急にこんな彼氏みたいに迎えに来てもらったりして緊張しちゃって……。車の助手席にのるのも今日の朝が初めてだったし……」
「みたいってなんだよ?彼氏だろ?それに酔っ払ってる時に乗せたぞ。でもだから朝あまり話さなかった?」
「はい。今までも男の人の車に乗るってあまり無かったから……」
基樹は東京に出てきたこともあり、車を持っていなかった。
「休みも会わないし、仕事も忙しいんだからこれぐらいしないと一緒に出掛けたりできないだろ?」
ポンと頭に手を置かれて、微笑んだ芳也になぜかホッとして麻耶も頷いた。
「じゃあ、まず荷物取りに行こうか。元カレ……いないと思うけど一応明るいうちに行こう。そして引っ越したばかりだろうけど、俺の家に引っ越してくれる?手配はこっちで全部するから」
「え?」
「ダメ?どのみち元カレが知ってる場所にお前を住まわせておけないと思ってたから。引っ越しの日はまた麻耶と決めようと思っていたけど」
「ダメじゃないです。不動産屋さんに行かないとって思ってたから……。なんか全部任せちゃってるなって……」
「いや、俺のせいで引っ越しとか負担を掛けたんだし、気にするなよ」
芳也の優しさに甘えっぱなしの様な気がしたが、芳也と離れることは考えられず麻耶は感謝して芳也に任せることにした。
「ありがとうございます」