【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
悔しさを抑え込んでなんとか返事をした麻耶に、「じゃあ、俺はもう会社に行くから」と立ち上がった芳也に
「え?朝食は?もう?まだ7時前ですよ」
「俺は忙しい。お前はまだ時間があるなら適当に冷蔵庫の中身を使っていいけど……。まあ、食べれるものはないだろうな」
「へ?」
その言葉はわからずにいる麻耶をよそに、芳也は自分の部屋へと入っていってしまった。
しばらく、コーヒーを飲んで座ったままの麻耶の所に、いつも通りピシっとスーツを纏った芳也が現れた。
「この事は、絶対会社でバラすなよ!それと……俺には惚れるな」
ニヤリと笑い、それだけを言い残して嵐のように芳也は家を出て行った。
(どうなってるの?これ……え?惚れるな?はあ?誰が誰に??)
麻耶が呆然としているところに、もう一度ガチャという音とともに、ドアが開くと、
「ここにお前の鍵置いとくから。下のコンシェルジュには俺から話しは通しておく」
それだけが遠い玄関から聞こえると、バタンと今度は扉が閉まる音がした。
「誰があんたなんか好きになるもんですか!!」
すでに閉じられた扉に向かって、麻耶は思い切り叫んでいた。
「え?朝食は?もう?まだ7時前ですよ」
「俺は忙しい。お前はまだ時間があるなら適当に冷蔵庫の中身を使っていいけど……。まあ、食べれるものはないだろうな」
「へ?」
その言葉はわからずにいる麻耶をよそに、芳也は自分の部屋へと入っていってしまった。
しばらく、コーヒーを飲んで座ったままの麻耶の所に、いつも通りピシっとスーツを纏った芳也が現れた。
「この事は、絶対会社でバラすなよ!それと……俺には惚れるな」
ニヤリと笑い、それだけを言い残して嵐のように芳也は家を出て行った。
(どうなってるの?これ……え?惚れるな?はあ?誰が誰に??)
麻耶が呆然としているところに、もう一度ガチャという音とともに、ドアが開くと、
「ここにお前の鍵置いとくから。下のコンシェルジュには俺から話しは通しておく」
それだけが遠い玄関から聞こえると、バタンと今度は扉が閉まる音がした。
「誰があんたなんか好きになるもんですか!!」
すでに閉じられた扉に向かって、麻耶は思い切り叫んでいた。