【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「わかってるよ!」
ドアの向こうに声を掛けると、
「じゃあ、麻耶今日は悪かったな。じいさんにも付き合わせて。本当にありがとう。また明日」
そう言ってチュッとキスを落とすと、立ち上がってドアを開けた。
「芳也さん。おやすみなさい」
麻耶は芳也の母と一緒に廊下に出ると、芳也に手を振った。
「客間に案内するわね」
にこやかに言った芳也の母に、麻耶も笑顔を向けた。
そんな麻耶をジッと見た後、
「麻耶ちゃん、本当にありがとう」
急にお礼を言われ麻耶はびっくりして、芳也の母を見た。
「白木様……あっ?えっと……」
「あら、ごめんなさいね。名前も名乗ってなかったわね。お父さんのせいで」
フワリと笑った芳也の母は、
「宮田穂希です。白木は旧姓ね。穂希(ほまれ)さんって呼んでね」
「はい。……穂希さん」
少し照れながら言った麻耶に優しい瞳を見せながら、
「主人も父には頭が上がらないのよ。だから父を味方につかたからもう何も怖いものはないわよ。本当はね、私は主人の弟の婚約者だったの。主人には違う婚約者がいてね。あの頃はそれが普通で。でも……強引に私と結婚したいって父に言ってくれて……いろいろあったからそれ以来、主人は父には弱いのよ」
昔を思い出したように言った穂希の言葉に、麻耶も笑顔を向けた。
ドアの向こうに声を掛けると、
「じゃあ、麻耶今日は悪かったな。じいさんにも付き合わせて。本当にありがとう。また明日」
そう言ってチュッとキスを落とすと、立ち上がってドアを開けた。
「芳也さん。おやすみなさい」
麻耶は芳也の母と一緒に廊下に出ると、芳也に手を振った。
「客間に案内するわね」
にこやかに言った芳也の母に、麻耶も笑顔を向けた。
そんな麻耶をジッと見た後、
「麻耶ちゃん、本当にありがとう」
急にお礼を言われ麻耶はびっくりして、芳也の母を見た。
「白木様……あっ?えっと……」
「あら、ごめんなさいね。名前も名乗ってなかったわね。お父さんのせいで」
フワリと笑った芳也の母は、
「宮田穂希です。白木は旧姓ね。穂希(ほまれ)さんって呼んでね」
「はい。……穂希さん」
少し照れながら言った麻耶に優しい瞳を見せながら、
「主人も父には頭が上がらないのよ。だから父を味方につかたからもう何も怖いものはないわよ。本当はね、私は主人の弟の婚約者だったの。主人には違う婚約者がいてね。あの頃はそれが普通で。でも……強引に私と結婚したいって父に言ってくれて……いろいろあったからそれ以来、主人は父には弱いのよ」
昔を思い出したように言った穂希の言葉に、麻耶も笑顔を向けた。