【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「芳也から話を聞いているとは思うのだけど……」
そう前置きをして、穂希は言葉を止めた。
「妻の欲目ではないけど、主人はただ愛情を表すのが苦手な人なの。決して芳也を愛してないとかそんな事はないの。だから……。芳也を、この家の事で見放さないで上げて欲しいの。もちろん、芳也が何かしたり、芳也自身に問題があればそれは仕方ないと思うわ。でも宮田の人間だからとか、それで……」
麻耶には穂希のいう事がなんとなくわかった気がして、穂希を見た。
「大丈夫です」
しっかりと目を見てニコリと笑った麻耶に、穂希も安心したような表情を見せた。
「ありがとう。これからもよろしくね。娘が急に二人もできてうれしい」
案内してもらった客間はとても落ち着く部屋で、シャワールームもついていて快適だった。
不安をよそに、想像以上に温かい宮田の家を知ることができ、麻耶はゆっくりと眠りに落ちた。
そう前置きをして、穂希は言葉を止めた。
「妻の欲目ではないけど、主人はただ愛情を表すのが苦手な人なの。決して芳也を愛してないとかそんな事はないの。だから……。芳也を、この家の事で見放さないで上げて欲しいの。もちろん、芳也が何かしたり、芳也自身に問題があればそれは仕方ないと思うわ。でも宮田の人間だからとか、それで……」
麻耶には穂希のいう事がなんとなくわかった気がして、穂希を見た。
「大丈夫です」
しっかりと目を見てニコリと笑った麻耶に、穂希も安心したような表情を見せた。
「ありがとう。これからもよろしくね。娘が急に二人もできてうれしい」
案内してもらった客間はとても落ち着く部屋で、シャワールームもついていて快適だった。
不安をよそに、想像以上に温かい宮田の家を知ることができ、麻耶はゆっくりと眠りに落ちた。