【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「麻耶ちゃん!お疲れ様!サプライズだらけだったね!社長が出席とか!麻耶ちゃんは知ってたんでしょ?」
美樹の言葉に、その事は隠すことはできず、
「ハイ……すみません。一応当日までは内密にとの事だったので」
「そりゃそうよ。だって社長が列席なんて知ったら、もっと大騒ぎだったものね。まあ、最初でびっくりはしたけど」
フフッと笑った美樹に、麻耶もホッとした表情をした。
「でも、やっぱり噂通り社長は御曹司だったんだね……。さらに人気でちゃうかも。麻耶ちゃんしっかりね!」
「え?え?美樹さん?」
「なんでもないわよ。独り言」
美樹の姿を追っていると、事務所が静まり返った。
「注目!」
始めの声で、事務所内にいたスタッフは全員一斉に立ち上がり、現れた芳也を見た。
「今日はいきなりの事で驚いたと思いますが、本当にご苦労様でした。私の家族の式を素敵な物にしてもらい感謝しています。これからももっといい式ができるよう、よろしくお願いします」
「はい!」
「うわー!社長久しぶりに近くで見た!素敵~」
今日の担当ではなかったスタッフや、他の部署のスタッフなど50名ほどいた事務所は急に社長の話でもちきりになった。
そんな声を聞きながら、始とともに事務所を出て行った芳也の後姿を麻耶も見送った。
(社長になると遠いな……)
常に付きまとうこの距離に麻耶は心の中でため息をついた。
(あっ!美樹さん!)
さっきの美樹の言葉の真意を確かめたかったが、美樹はもう事務所にはいなかった。
美樹の言葉に、その事は隠すことはできず、
「ハイ……すみません。一応当日までは内密にとの事だったので」
「そりゃそうよ。だって社長が列席なんて知ったら、もっと大騒ぎだったものね。まあ、最初でびっくりはしたけど」
フフッと笑った美樹に、麻耶もホッとした表情をした。
「でも、やっぱり噂通り社長は御曹司だったんだね……。さらに人気でちゃうかも。麻耶ちゃんしっかりね!」
「え?え?美樹さん?」
「なんでもないわよ。独り言」
美樹の姿を追っていると、事務所が静まり返った。
「注目!」
始めの声で、事務所内にいたスタッフは全員一斉に立ち上がり、現れた芳也を見た。
「今日はいきなりの事で驚いたと思いますが、本当にご苦労様でした。私の家族の式を素敵な物にしてもらい感謝しています。これからももっといい式ができるよう、よろしくお願いします」
「はい!」
「うわー!社長久しぶりに近くで見た!素敵~」
今日の担当ではなかったスタッフや、他の部署のスタッフなど50名ほどいた事務所は急に社長の話でもちきりになった。
そんな声を聞きながら、始とともに事務所を出て行った芳也の後姿を麻耶も見送った。
(社長になると遠いな……)
常に付きまとうこの距離に麻耶は心の中でため息をついた。
(あっ!美樹さん!)
さっきの美樹の言葉の真意を確かめたかったが、美樹はもう事務所にはいなかった。