【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
【効能 リラックス】と書かれたラベンダーを手に取ると、そっとお湯に入れた。
一気にお湯が紫色になり、いい香りがバスルームに広がり、麻耶は大きく息を吸い込むと、シャワーをあびて浴槽に使った。
ホッとした香と温かさにまだ涙が滲んだ。
(何に泣いているんだろ……)
別れた事で泣いているのか、浮気をされたことが悲しいのか、今後の事が不安なのか、芳也に言われたことに傷ついたのか……。
広い浴槽でギュッと自分の膝を抱きしめて、膝に頭を埋めた。
着る服装に悩んだが、どうせ自分の部屋に閉じこもるし……とお気に入りのもこもこのパーカーに、同じ素材のシショートパンツを履いてバスルームから出た。
「出たのか?それとどこに行くんだ?」
リビングから芳也に声を掛けられ、その方向を見た。
「え?自分の部屋……」
「いいから、こっちこい。飲むの付き合ってやるから」
「いいです」
(これ以上、また何かいわれたら今はちょっときついよ……付き合ってやるとか偉そうに!)
一気にお湯が紫色になり、いい香りがバスルームに広がり、麻耶は大きく息を吸い込むと、シャワーをあびて浴槽に使った。
ホッとした香と温かさにまだ涙が滲んだ。
(何に泣いているんだろ……)
別れた事で泣いているのか、浮気をされたことが悲しいのか、今後の事が不安なのか、芳也に言われたことに傷ついたのか……。
広い浴槽でギュッと自分の膝を抱きしめて、膝に頭を埋めた。
着る服装に悩んだが、どうせ自分の部屋に閉じこもるし……とお気に入りのもこもこのパーカーに、同じ素材のシショートパンツを履いてバスルームから出た。
「出たのか?それとどこに行くんだ?」
リビングから芳也に声を掛けられ、その方向を見た。
「え?自分の部屋……」
「いいから、こっちこい。飲むの付き合ってやるから」
「いいです」
(これ以上、また何かいわれたら今はちょっときついよ……付き合ってやるとか偉そうに!)