【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「でも……今思うとすごく切ない映画ですよね。大人の恋」
麻耶もじっと映画を見つめながら、言葉を発した。
「ああ、この2人は将来別の人と結婚するんだよな……。いろいろな障害に合って。初恋は実らない……か」
なぜか意味深に聞こえたそのセリフを麻耶も心の中で繰り返していた。
「私はやっぱりハッピーエンドが好きです……」
ぼそりと言った麻耶に芳也はフッと笑みを漏らした。
「バカにしてるんですか?」
「いや」
(いいもん。どうせ初恋じゃないけど私の恋も終わったし)
そんな麻耶に気づくこともなく、何も言わずに芳也は立ち上がると、キッチンに行き何かを作っているようだった。
グラスを持って戻って来ると、さっきより麻耶に近い場所に座るとグラスを麻耶に渡した。
「なんですか?」
「なくなったんだろ?酒弱そうだからこれにしとけ。ビール少しとジンジャーエール多めのシャンディガフ」
真面目な顔で言った芳也に、麻耶も素直に「ありがとうございます」とそのグラスを受け取った。
麻耶もじっと映画を見つめながら、言葉を発した。
「ああ、この2人は将来別の人と結婚するんだよな……。いろいろな障害に合って。初恋は実らない……か」
なぜか意味深に聞こえたそのセリフを麻耶も心の中で繰り返していた。
「私はやっぱりハッピーエンドが好きです……」
ぼそりと言った麻耶に芳也はフッと笑みを漏らした。
「バカにしてるんですか?」
「いや」
(いいもん。どうせ初恋じゃないけど私の恋も終わったし)
そんな麻耶に気づくこともなく、何も言わずに芳也は立ち上がると、キッチンに行き何かを作っているようだった。
グラスを持って戻って来ると、さっきより麻耶に近い場所に座るとグラスを麻耶に渡した。
「なんですか?」
「なくなったんだろ?酒弱そうだからこれにしとけ。ビール少しとジンジャーエール多めのシャンディガフ」
真面目な顔で言った芳也に、麻耶も素直に「ありがとうございます」とそのグラスを受け取った。