【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「ドレス決まりました!せっかくのバージンロードが映えるようにってトレーンの、あっ、ドレスの後ろの裾です!」
「それぐらい知ってるよ。お前自分の会社の社長なんだと思ってるんだ?」
呆れたように言われて、麻耶はペロッと舌をだすと、「そうですよね」と笑った。
「トレーンがすごく長くて、きれいなバラモチーフのロングベールなんです。すこし可愛らしいプリンセスラインのドレスだから、子供に見えないか心配ですけど……」
「やっぱり何度着てもドレスはテンション上がるのか?」
「上がりますよ。だってドレス好きですから。キレイだし、夢があるし。まあ婚期は遅れるのかもしれないですけど……。でもいいんです!少し遅れても!その頃にはきっともう少しは大人っぽくなって、私の着たいAラインのドレスが似合うようになる予定なので」
気合を入れるように言った麻耶を、芳也はじっと見た。
「そのセリフは忘れろ。まあ、でも好きなドレスが似合う女になれるようにがんばれよ」
クスリと笑って言った芳也は急に真顔になって言葉を続けた。
「でも……この業界にいるといろいろ現実もみるし、幻滅した部分もあるんじゃないか?」
真剣な芳也の表情に、麻耶はその言葉の意味を考えた。
「それぐらい知ってるよ。お前自分の会社の社長なんだと思ってるんだ?」
呆れたように言われて、麻耶はペロッと舌をだすと、「そうですよね」と笑った。
「トレーンがすごく長くて、きれいなバラモチーフのロングベールなんです。すこし可愛らしいプリンセスラインのドレスだから、子供に見えないか心配ですけど……」
「やっぱり何度着てもドレスはテンション上がるのか?」
「上がりますよ。だってドレス好きですから。キレイだし、夢があるし。まあ婚期は遅れるのかもしれないですけど……。でもいいんです!少し遅れても!その頃にはきっともう少しは大人っぽくなって、私の着たいAラインのドレスが似合うようになる予定なので」
気合を入れるように言った麻耶を、芳也はじっと見た。
「そのセリフは忘れろ。まあ、でも好きなドレスが似合う女になれるようにがんばれよ」
クスリと笑って言った芳也は急に真顔になって言葉を続けた。
「でも……この業界にいるといろいろ現実もみるし、幻滅した部分もあるんじゃないか?」
真剣な芳也の表情に、麻耶はその言葉の意味を考えた。