【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
「ごちそうさま」
「ああ」
芳也は食べ終わった皿をシンクに持っていきながら、皿を洗いだした。
作ってもらったら、片付けるのは芳也の仕事だった。
昔からの二人の関係性だ。
「もう一本飲むか?」
芳也は始に声を掛けて、手を止めた。
「もういいよ。簡単にお粥だけ作っておくから、後で目が覚めたら水崎さんにたべさせてやれよ」
「ああ、ありがとう」
皿を洗い終え、キッチンを交代すると、芳也はチラリと麻耶の部屋に目を向けた。
「なあ、またきちんと会議で通達するけど、今後冬のブラフェアの模擬挙式は終わったらすぐに室内に移動するようにしてくれ。こんな風に社員が風邪を引くのはありえない。ドレスを見せる必要があるなら室内で。チャペルを見せるのはその後でもいいだろ?」
芳也の言葉に、始も頷いた。
「フェア自体は好評だったが、式の内容はもう少し見直すところがあるな」
「ああ、せっかくのチャペルが最大限にいかされていないな」
芳也もその始の意見に同意した。
「ああ、まず神父を見直した方がいいと思わないか?神父どう思う?片言の外国人か言葉を大切にしたいから日本人にするか……」
「俺は、日本人でもいいと思うぞ。牧師は派遣だから絶対この人って決まらないだろ?だから余計に外国人だと差が出る」
「今って、牧師の指定はしてないのか?」
「基本、どうしても模擬挙式とかでみたあの牧師先生がいいとかで指名が入った時以外は、派遣先が決めてくる」
「そうか……専属で雇用するとか考える必要もあるかもな」
ふたりで仕事の話をしていると、カタンという音がして二人は音の方に目を向けた。
「ああ」
芳也は食べ終わった皿をシンクに持っていきながら、皿を洗いだした。
作ってもらったら、片付けるのは芳也の仕事だった。
昔からの二人の関係性だ。
「もう一本飲むか?」
芳也は始に声を掛けて、手を止めた。
「もういいよ。簡単にお粥だけ作っておくから、後で目が覚めたら水崎さんにたべさせてやれよ」
「ああ、ありがとう」
皿を洗い終え、キッチンを交代すると、芳也はチラリと麻耶の部屋に目を向けた。
「なあ、またきちんと会議で通達するけど、今後冬のブラフェアの模擬挙式は終わったらすぐに室内に移動するようにしてくれ。こんな風に社員が風邪を引くのはありえない。ドレスを見せる必要があるなら室内で。チャペルを見せるのはその後でもいいだろ?」
芳也の言葉に、始も頷いた。
「フェア自体は好評だったが、式の内容はもう少し見直すところがあるな」
「ああ、せっかくのチャペルが最大限にいかされていないな」
芳也もその始の意見に同意した。
「ああ、まず神父を見直した方がいいと思わないか?神父どう思う?片言の外国人か言葉を大切にしたいから日本人にするか……」
「俺は、日本人でもいいと思うぞ。牧師は派遣だから絶対この人って決まらないだろ?だから余計に外国人だと差が出る」
「今って、牧師の指定はしてないのか?」
「基本、どうしても模擬挙式とかでみたあの牧師先生がいいとかで指名が入った時以外は、派遣先が決めてくる」
「そうか……専属で雇用するとか考える必要もあるかもな」
ふたりで仕事の話をしていると、カタンという音がして二人は音の方に目を向けた。