【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
麻耶は「では少しだけ」そう断り、パイプオルガンの前に座ると、記憶をさせているスイッチをさわり鍵盤を一つおした。
幻想的なボーンという音がチャペル内に響き、二人は「すごく響く…」と二人が息を飲んだのが麻耶にもわかった。
これこそこの会場の売りだ。まるでヨーロッパにいるような幻想的で荘厳な雰囲気。
「音の響きや、光の反射すべてにおいて社長がこだわり抜いて建てた」と館長の言葉を思い出し、後ろに座る芳也を急に意識した。
麻耶は軽く息を吐くと、ステンドグラスを見上げているお二人を横目に鍵盤に指を運んだ。
昔からピアノをやっていた事もあり簡単な曲だけならと聞かせる練習をしてきていた。
〝カノン″聞けば大概の人が聞いたことがあるだろうその曲をゆっくりと奏で始めると、チャペル内は一層荘厳で厳粛的な雰囲気が広がった。
「さわりだけですがイメージが湧けばいいのですが」
とニコリと笑って麻耶がふたりの元に戻ると拍手をして迎えてくれた。
「もう、ばっちりイメージ湧きました!ありがとうございます」
「では、まだ未完成の会場もありますが、他もご案内しますね」
麻耶はちらりと目の端で芳也達をとらえ、軽く会釈をすると大聖堂を後にした。
幻想的なボーンという音がチャペル内に響き、二人は「すごく響く…」と二人が息を飲んだのが麻耶にもわかった。
これこそこの会場の売りだ。まるでヨーロッパにいるような幻想的で荘厳な雰囲気。
「音の響きや、光の反射すべてにおいて社長がこだわり抜いて建てた」と館長の言葉を思い出し、後ろに座る芳也を急に意識した。
麻耶は軽く息を吐くと、ステンドグラスを見上げているお二人を横目に鍵盤に指を運んだ。
昔からピアノをやっていた事もあり簡単な曲だけならと聞かせる練習をしてきていた。
〝カノン″聞けば大概の人が聞いたことがあるだろうその曲をゆっくりと奏で始めると、チャペル内は一層荘厳で厳粛的な雰囲気が広がった。
「さわりだけですがイメージが湧けばいいのですが」
とニコリと笑って麻耶がふたりの元に戻ると拍手をして迎えてくれた。
「もう、ばっちりイメージ湧きました!ありがとうございます」
「では、まだ未完成の会場もありますが、他もご案内しますね」
麻耶はちらりと目の端で芳也達をとらえ、軽く会釈をすると大聖堂を後にした。