【完】Kiss me 社長の秘密と彼女のキス
軽く息を吐くと、「芳也、俺帰るわ」そう言って始は立ち上がると、ヒラヒラと手を振って玄関へと向かった。
その姿を芳也も追いかけると、
「ありがとな」
「明日はお前も休みだろ?」
「ああ、ひどくなるようだったら、医者にみせるよ」
芳也の言葉に、「そうしろよ。おやすみ」そう言って始はドアに向こうに消えた。
「そういう意味じゃないんだけど……」
そう呟いた始の言葉は、芳也には届かなかった。
鍵を閉めて、ソファに座る麻耶の元へと戻ると、まだ熱があるのだろうぼんやりと夜景を見ていた。
キッチンへ戻り、坂野からもらった薬と水を持って麻耶の横に座った。
「ほら。ちゃんと飲め。また熱上がるぞ」
「はい。すみません……」
薬を受け取ると、チラリと向けられた麻耶の視線に気づき芳也も麻耶を見た。
「あの……」
「なに?」
「着替えって……」
麻耶の言いたい事がわかった芳也は、小さくため息をつくと、
「仕方ないだろ?そんな堅苦しい服で寝かせとくのも、汗をかいたままなのもどうかと思うだろ?」
「ハイ……。すみません。色気のないみっともない物お見せして……」
まだ朝の事を気にしているのかと思ったが、芳也は軽く麻耶の頭を叩くと、
「そんな事より早く休め。ゆっくり寝ないと月曜からも行けなくなるぞ」
「はい。顔洗ってきます」
芳也の言葉に慌ててバスルームへ向かう麻耶を芳也は見た。
(とりあえず、大丈夫そうか……)
今まで安心できずに、スーツのままいた事に気づき、芳也は着替えに自分の寝室へと向かった。
いつも通りスエットに着替えて、カバンからやりかけの仕事を持ってリビングに行くと、麻耶が寝る準備が終わったようでチラリとリビングに顔を出した。
その姿を芳也も追いかけると、
「ありがとな」
「明日はお前も休みだろ?」
「ああ、ひどくなるようだったら、医者にみせるよ」
芳也の言葉に、「そうしろよ。おやすみ」そう言って始はドアに向こうに消えた。
「そういう意味じゃないんだけど……」
そう呟いた始の言葉は、芳也には届かなかった。
鍵を閉めて、ソファに座る麻耶の元へと戻ると、まだ熱があるのだろうぼんやりと夜景を見ていた。
キッチンへ戻り、坂野からもらった薬と水を持って麻耶の横に座った。
「ほら。ちゃんと飲め。また熱上がるぞ」
「はい。すみません……」
薬を受け取ると、チラリと向けられた麻耶の視線に気づき芳也も麻耶を見た。
「あの……」
「なに?」
「着替えって……」
麻耶の言いたい事がわかった芳也は、小さくため息をつくと、
「仕方ないだろ?そんな堅苦しい服で寝かせとくのも、汗をかいたままなのもどうかと思うだろ?」
「ハイ……。すみません。色気のないみっともない物お見せして……」
まだ朝の事を気にしているのかと思ったが、芳也は軽く麻耶の頭を叩くと、
「そんな事より早く休め。ゆっくり寝ないと月曜からも行けなくなるぞ」
「はい。顔洗ってきます」
芳也の言葉に慌ててバスルームへ向かう麻耶を芳也は見た。
(とりあえず、大丈夫そうか……)
今まで安心できずに、スーツのままいた事に気づき、芳也は着替えに自分の寝室へと向かった。
いつも通りスエットに着替えて、カバンからやりかけの仕事を持ってリビングに行くと、麻耶が寝る準備が終わったようでチラリとリビングに顔を出した。