運命は電車の中で
後に、たまたま目撃した友達が『葉月があつをおどして付き合った』ということを聞いた。
しかも『私がいじめられるか、付き合うか』という選択肢だったらしい。
でも実際はもっとひどかったことを私は知らない。
『あ~ちゃん♡私と付き合って?』
『え、なんで?やだよ、それにお前俺のこと好きじゃないだろ?』
『あっれー?馬鹿なのによくわかったね?
私さー、思うんだよねー。同じ顔の双子でもモテるのは片方だけでいいって。
だからさー、あーちゃんは花月ちゃんから離れてくれない?』
『は?なんでそんなこと…今までもそうしてきたのか?』
『またまたせいかーい!離れてくれたらその証拠に私と付き合ってもらうから。あ、もちろん断ったら次の日から花月ちゃんはいじめにあってもらいまーす!
さぁ、どーする?』