明日殺されます
―なんで、逃げるの? もうすぐ会えたのに 一緒になりたくないの?ー


携帯の待ち受けの写真の京子が笑う。すぐに電源を切った。
「もうこれで大丈夫だ!」
とにかくこの場所から逃げないと思い、コンビニからタクシーを呼んだ。
タクシーは、2,3分で来た。
この2,3分が凄く長かった。
タクシーのドアが開き「すみません。ホテル紅葉まで」
運転手は、無言でドアを閉めてタクシーを発車した。
あまりの怖さと長旅の疲れが同時に出て、何分かの睡魔に襲われて寝てしまった。
「お客さん、着きましたよ。」


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