明日殺されます
「とにかく、この墓場から出ないと」
また、メールの音が鳴った。
怖いけど気になり携帯電話を拾いメールを覗いて見た。
―逃げないで~今、着いたから、やっと会えるね。今、貴方の後ろにいるからー
自分の手を後ろから掴まれたのだ。まるで生気の無い冷たい手だ。
手を振りほどいて後ろを向かずに逃げた。墓場を抜け坂道を走った。
山の中腹に墓場があり、長い一本道が続いている。
タクシーがやっと通れるぐらいの道である。立ち止まった。
目の前には、真っ暗なトンネルである。
このトンネルを通らないと、ここから抜けられない。
後ろを振り向いた。誰もいない。
一瞬、ホッとした瞬間、どこからか携帯電話の音が鳴った。
メールの着信じゃなく電話の着信である。
「置いてきたのに何故、鳴るんだ?」
胸の内ボケットから鳴っている。
そっと取り出した。二つ折の携帯電話を開くと後輩の田中からだった。
電話に出た。
「先輩、助けて~」
「田中、何があったんだ?」
田中の声で
「逃げないで~今から行くから」と言って切れた。
また、メールの音が鳴った。
怖いけど気になり携帯電話を拾いメールを覗いて見た。
―逃げないで~今、着いたから、やっと会えるね。今、貴方の後ろにいるからー
自分の手を後ろから掴まれたのだ。まるで生気の無い冷たい手だ。
手を振りほどいて後ろを向かずに逃げた。墓場を抜け坂道を走った。
山の中腹に墓場があり、長い一本道が続いている。
タクシーがやっと通れるぐらいの道である。立ち止まった。
目の前には、真っ暗なトンネルである。
このトンネルを通らないと、ここから抜けられない。
後ろを振り向いた。誰もいない。
一瞬、ホッとした瞬間、どこからか携帯電話の音が鳴った。
メールの着信じゃなく電話の着信である。
「置いてきたのに何故、鳴るんだ?」
胸の内ボケットから鳴っている。
そっと取り出した。二つ折の携帯電話を開くと後輩の田中からだった。
電話に出た。
「先輩、助けて~」
「田中、何があったんだ?」
田中の声で
「逃げないで~今から行くから」と言って切れた。