明日殺されます
携帯電話を捨てトンネルの中に入った。
真っ暗で出口の明かりしか見れない。
トンネルの距離は、約200mぐらいで、古ぼけてもう何年も車が通って無い
トンネルだった。全速力で走った。

「うぉ~~~」

戦場で機関銃を撃ちながら声を出すような叫びだった。
トンネル内に声が反響した。
携帯電話の音を聞きたくなかったから叫んだ!
トンネルを抜けたら琵琶湖の夜景が見えた。

「助かった」

後ろを確認した。トンネルの入り口に小さな人影を見た。
その人影がこちらを振り返り、影がドンドン大きくなり物凄い速さで追いかけてきた。

「ヤバイ!」とにかく逃げた。
何処でもいい。早く安全な場所に戻りたかった。
どれぐらい走ったかわからないけど気がつけば161号線に着いた。
161号線を歩いてなんとかホテルまで帰って来たのだ。


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