明日殺されます

血しぶきと肉片が
ホームまで飛び
散った。列車より前にいた２０代の女性の目の前に何か丸い物が転がってきた。女性は、なんだろうと覗いて見ると、先ほど電車にはねられた乗客の頭で、目を見開いていた。
その首が、突然、
くるりと１８０度
回転し一言、喋った。
「見たな～」

と一言を言いながら女性を睨みつけた。
女性は、座り込み気を失った。まともに顔を見てしまったのである。
すぐさま数人の駅員が飛んできた。

「すみません、
どいてください！」
「なんだ？なんだ？」

大きなブレーキの音で野獣魔達が寄ってきた。
線路では、遺体の
破片が飛び散り中には、ホームで待っている客まで血吹雪がかかっていた。
一生懸命にカバンについた血をハンカチで取っている人も
居た。
電車の車掌は、線路の下を覗いて座り込んでいた。

「おい！どうだ？」
「やっちゃったよ！」

「またか？この
ところ多いよな。
片付けるに手間が
かかるぞ。
参っちゃうよ」

「始末書も書か
されるな～」