甘いチョコとビターな彼
「私にチョコ作ってくれないんだったら、クラスの人達に君の家はショコラ・エテルニテだってバラす!」
「な、何言って…」
「なんでかわかんないけど、君は周りに自分の家がチョコレート専門店だって知られたくないんでしょ?
だからこれは取り引き。私にチョコを作ってくれたら、このことはバラさないよ」
さぁ、どーだ!?
ニンマリと微笑んで彼を見つめていれば、彼は少しのあとに観念したような顔を見せた。
「………わかったよ。作ればいいんだろ」
「っ、やったぁー!」
これでもう1度、あの味が食べれる!
「あ、お金は…」
「いらねーよ。俺が作るんだから店の商品じゃないし。そのかわり、絶対にバラすなよ」
「うん、わかってる。約束!」
こうして私たちは、秘密の約束を交わした。