喫茶店の彼女


「そう、だね……」


「大学生の千紗さんか〜…」


そう言ってなぜか目を閉じてしまった直樹くんに、私は気づけば心の内を吐き出していた。


「大学3年生の時にね、付き合ってた人がいたんだ…」


「え……」


目を見開いた直樹くんを直視できなくて、私は俯いてしまう。

< 59 / 98 >

この作品をシェア

pagetop