喫茶店の彼女


少し、欲張ってもいいのかな…?


大切な人、特別な日。

私の中で大きくなっているあなたの存在を、大切な人だと言っていいのかな。
あなたと初めて出かけられた今日を、特別な日だと思っていいのかな。


「あのっ…、これ、下さい!」


少し大きめに出てしまった私の声に、エプロン姿の男性は優しく声をかけてくれた。


「大切な人へのプレゼントですか?」

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