喫茶店の彼女


「え…、これって……」


千紗さんの目の前に差し出したのは、さっき買ったカフワの紙袋。


見慣れたその袋に首を傾げる千紗さんに、俺は頬をかきながら答える。


「えっと、今日凄く楽しかったから、何かお礼がしたくて…。
でも、千紗さんの喜びそうな物、色々考えてたんだけど…、結局これしか思いつかなかったんだ……」


「直樹くん……」

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