喫茶店の彼女


「ふふっ…、ごめん。だって直樹くん、私と同じこと考えてるんだもん」


「え……」


千紗さんは目元に溜まっていた涙を拭うと、
持っていた紙袋を1つ差し出した。


「これ……」


「妹のお土産を買った時に、一緒に買っておいたの。
…私も今日凄く楽しかったから、そのお礼。
種類がいっぱいありすぎて、1番甘いのにしちゃった」

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