喫茶店の彼女


あぁ、もう……。
可愛いすぎだよ、千紗さん。

……さっきは勢いで告白しちゃったけど、この気持ちは嘘なんかじゃない。


「……千紗さん」


大好きなその人の名前を呼べば、すっかり火照った顔の彼女が俺を見上げる。


そして────、


「俺は、千紗さんのことが好きです!」


もう一度、彼女の顔をまっすぐに見つめて、確かな想いを伝えた。

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